無造作に投げ出された包装紙、開かれたままの箱の数々
そして、アリオスの周囲に置かれた皆さんから送られたプレゼントの数々 1つ開封する度に零れ落ちる言葉 それは悪態だったり、感心だったり めんどくさそうに動いていた手が、次第に楽しそうに変わってきている 手にとって1つずつ品物を見る度に変わる表情 楽しそうだね 口では文句を言っているけど、喜んでいるでしょう? プレゼントとして渡された品物の数々 嬉しそうだね 無造作に扱ってる様で、手つきが慎重だもの アリオスに送られたプレゼント アリオスの為だけに選ばれた品物だもの 「気に入った?」 品定めでもするみたいに、手に取ったプレゼント 「さぁな」 いつものはぐらかす見たいな口調、気のない返事だけど いつもは上手く自分の心を隠すけれど、今日は通用しない 今日のアリオスは不思議な位解りやすい そのプレゼントとっても気に入ったんでしょう? 「アリオスのって感じだよね」 アリオスの持ち物としてとてもしっくり来る、シンプルで居て存在感の有るペーパーナイフ 「はぁ?」 何馬鹿な事言ってるって言う、そんな視線だけれど でも気に入ってるよね? ほんの少し嬉しそうだったもの それにね、アリオスが気に入らないはずが無い プレゼントはアリオスの為に用意された物だから 「一番気に入ったのはどれ?」 にこにこと嬉しそうな顔をして手元を覗き込む
―――アリオスの為に、アリオスが気に入ってくれて、そしてずっと使ってくれるようにってそう思って用意された贈り物だもの、アリオスが気に入らない筈が無いわ
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The next is the last story.
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