貴方に・・・
いつもと変わらない貴方の様子
タイミングを伺う私の様子には気付いているのに 肝心な事には気付いていない きっと、貴方の事だから忘れてるんだろうな 今日がいったい何の日なのか……… 人影の見えない穏やかな草原で、私は突然足を止める 「どうした?」 何も言わず足を止めた私に気付き彼も足を止める 続けて何か言おうとする彼に慌てて 「アリオスっ」 私は勢い込んで名前を呼んだ 驚いた様に見つめ返して 「どうかしたのか?」 さっきとは違う、問いかけ 私は、静かに深呼吸をする そして 「お誕生日おめでとう」 笑顔で両手に乗せたプレゼントを差し出した |
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