「成功作なのか、失敗作なのか、判断が付きかねるんだよネ」 ため息混じりのレイチェルの言葉 「変な味がする訳じゃないから、失敗では無いと思うんだけど」 目の前にあるのは、私達が知らない料理 使われている材料も、向こうの宇宙には存在しないものみたい 「美味しいって味でもナイヨ」 「料理にはいろんな味があるから………」 今まで食べた新しい料理だって全部が全部美味しい訳じゃなかった 「そうなんだけどサ」 料理は誰かの発明品で 味の好みは人それぞれだから いつでもどんなものでも美味しいって思える訳じゃない 「コレがホントにこの料理の味なのかが問題ダヨ」 「それは………」 そう言われると、確信を持って答えることが出来ない 「作ってもらった料理をテイクアウトしてくれれば良かったんだけどサ」 珍しい料理を見つけた そう言って、彼等が運んできたのは材料とレシピ 私達の目の前にあるのは、彼等の手料理で……… 「微妙な味ダシ」 不味いって事は無いけれど、決して美味しいとは言えない味 「でも、せっかく作ってくれた事に変わりは無いから」 「………ソウダネ」 悪いとは思うけれど、皿の上の料理を食べきる事は出来なくて 「料理名は何だったかな?」 「えっと確か………………」 私達は会話を続けながらそっとフォークを置いた 「ああ、わざわざ不味くするって料理か」
END
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