真実


 
青空の下、太陽の光が輝いていた
暗闇の中、月の光が薄く照らしていた
最後に見たあなたの姿………
………初めて見たあなたの姿
同一にして、異なるモノ
異質にして、同じモノ
2人のあなた
ただ1人だけのあなた
 
正体を明かしたその姿を
私は信じられない思いで見ていた
……信じられなかったのは私だけではなくて……
呆然と空を見上げる私の耳に
誰かの声が聞こえた
意味をなさない言葉
騒ぎ立てる声は雑音だった
 
光と影
表と裏
私はようやく真実を知った
それは悲しい記憶
深い絶望
私はようやく認める事ができた
あなたはあなただと言うこと
それは
光が影に変わるように表が裏にもなりえるように
ほんの少し見え方が変わってしまっただけ
あなたの本質は何も変わらなかった

私は、最後のとびらに手を掛ける
私の声があなたに届く事を願って
あなたが変わらない姿を見せてくれる事を祈って
 
もうすぐすべてが終わる

END
 
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