真夜中の出来事


 
空気が肌寒く感じる夜
月が綺麗に浮かんでいる
 
暖かいコーヒーを手に窓辺に座る
手の中のコップの中から立ち上る白い湯気
ひんやりとした空気が窓の外から流れ込んでくる
 
部屋の灯りは灯さずに
月の明かりだけを頼りに1人だけのティータイム
 
急に冷え込んだ空気
冷気を感じて目が覚める
 
冷たい風を受けて、暗い夜道を歩く
白く染まった息を風が運んでいく
遠く家の中から暖かい光が見えた
 
照らし出すのは月の光
肌寒い静かな夜にゆったりとした足取りで散歩を楽しむ
 
寒い夜
月の明かりを見上げて……………
 
窓の中と外
2人はその姿に気がつく
「何をしてるの?」
「何やってんだ?」
問いかけの言葉は2人同時に
それぞれの沈黙
開け放たれる窓
辺りに漂ったのは、冷気、コーヒーの香り
「寒いね……」
 
「暖まるよ?」
部屋の中に招き入れたい気持ちを抑えて差し出した
「……………」
少しは、考えたらしい行動に、呆れたながら受け取る
窓の中と外
ほんの僅かな一時
END
 
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