「もどかしいな」 何の手助けも出来ないというのは 守護聖達がラ・ガに対抗する手立てを話し合う中、守護聖のような特別な力を持たない自分達は、ただその様子を見守るしかない 「何らかの手助けが出来れば………」 「せめて、僕達が出来ることを精一杯がんばりましょう」 住人達の安全を確保すること それも、重大な役目だ ティムカの言葉に笑顔で返事をするが……… もどかしい気持ちはなくならない やはり彼等だけを戦わせることにためらいを感じているのだろうか ヴィクトールは話し合いを続ける彼等へと視線を向ける あいつは、どう感じているんだろう? 陛下達と共にアリオスは、守護聖様方に何らかの指示を与えている アリオスは、 アリオスもまた、ラ・ガとの戦いには参加しない アリオス自身が参加をしない方が良いと決めた アリオスも同じようなもどかしさを感じているんだろうか いや、俺とは違いアリオスには力がある、これ以上にもどかしく感じているだろう 不意にアリオスが視線を向ける アリオスの口元に微かな笑みが浮かんだ 「仕方がねぇな、下手に手を出したりしたら以前の二の舞だ」
END
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