手を触れる つい先日までそうしていた様に、同じ様に手を触れる 力を注ぐ 先日までと同じ様に、その幹へと力を注ぎ込む 幾度か繰り返した行動 だが、今日は送る相手が違う 木が微かに鳴動する 生まれたばかりの意志を伝えてくる 老成した植物の気配 それと重なり存在する、生まれたての気配 「やっぱり、お前だったか」 ポッと、小さく光が生まれる まだ言葉にはならない、感情が伝わってくる 無意識に動いた手が光に触れる 「………………」 繰り返し映し出される姿 強く焼き付いているんだろう光景 そして、この存在が生まれる事になった想い 「だが、お前はお前だ」 アリオスの言葉に、光が戸惑ったように小さく揺れた 宇宙の狭間であるこの空間が、小宇宙へと変化した
力を使い果たし、消えゆこうとする生命と替わる様に、新たに生まれたモノ
END
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